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蒼樹の日々のあれこれや、文学音楽アニメ漫画ゲーム歌舞伎などなどの感想をいろいろと
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『アナと雪の女王』、『かぐや姫の物語』の時に予告で Let it go を観てからずっと楽しみにして、先日ようやく観て大満足して。
で、一昨日くらいにサントラ買ったのですが、

…以下、ネタバレ含みますので。

いろんな人がすでに考察されているとは思いますが。








聴いていて改めて考えたのが、”扉”の存在について。
まず最初。エルサの部屋に勝手に入っているアナ。ここでエルサの部屋はアナが自由に出入りできる=扉(door)は閉ざされていない。
でも、エルサの魔法がアナを傷つけてしまったことにより、城の扉(Gate)が閉ざされる。そして今までアナが出入り自由だったはずのエルサの部屋の扉(door)も閉ざされてしまう。アナがドアを開けてと呼びかけてもエルサはドアを閉ざしたまま。
(ただ、両親が出発する際に見送っていたことから、自室から外に出てきている時間はあった。アナを遠ざけようとする表現が閉ざされたドア?)
けれど、両親の死と戴冠という外圧によって、城の扉(Gate)は開かざるを得なくなってしまう(エルサにとって本意ではない)
Fro the First Time in Foreverの中で、後にLet It Goの歌詞の一部としても出てくるエルサのパートは、禁則事項の第一位として「Don't let them in」を持ってきている。エルサは他の人に中に入ってきてほしくない=傷つけたくない=扉を閉ざしてしまうのが一番いいと思っている?
結局のところ、扉は開か”された”のであって、エルサが”開いた”のでは、まだない。
そんな中でハンスと出会ったアナ。二人が歌うのが Love is Open Door。最後まで観ると、確かに愛は扉(エルサの心の扉)を開く。でも、現時点では扉は閉ざされたまま。それを知らずに歌う二人。
(話は変わるけれど、私はここでのハンスの歌は真実だったと信じたい)
そして、開かされた扉・門から逃げ出すエルサ。歌い出すのは Let It Go。ただし、非常に前向きに思えるこの歌も、「Turn away and slam the door!」と過去に対して扉を閉ざそうとする表現がある。何より、この歌のラスト、「The cold never bothered me anyway」と歌い上げたエルサは、まさに画面に背を向け扉を閉じてしまう。
そこからラストまで、エルサが自分の意思で扉を開ける表現は出てこなかったと思う。牢から逃げ出すのも、自分に迫ってくる相手から逃げるため(ここでも、自分が傷つけられるというより、相手を傷つけるのを恐れて逃げているように思えた)
(逆に部屋に閉じ込められるアナの場面、ハンスによって閉ざされる扉は、かつてエルサがアナを護るために扉を閉ざしたのとは180度逆の意図)

ただ、最後の最後は、かつて不本意に開けざるを得なかった城の門の外で、エルサは自分の魔法でアナや国民を楽しく笑わせている。エルサ自身も笑っている。



後半部分が弱い考察。
もうちょっと、扉・門が”開く”ことについてを突き詰められたらよかったんだけれども。

深夜テンションなので、仕方がない。DVD発売されたら、また考察するかも。
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